2026年7月23日·その他
政党でAIエージェントを飼ってみたら。「みらいいぬ」失敗と成長の120日の要約
チームみらいがAIエージェント「みらいいぬ」を党運営に取り入れた4か月間の試行錯誤を紹介しました。
チームみらいには「みらいいぬ」という社内向けのAIエージェント(自動で調べ物や作業をしてくれるAI)がいます。もともとは党首の安野貴博さんが個人的に使っていたAIを党全体で使えるように育てたもので、この記事では誕生からおよそ4か月間の成長の記録が、うまくいった話だけでなく失敗した話も含めて紹介されています。
みらいいぬってどんなAI?
- 誕生日は3月15日。最初はSlack(チームみらいが使っているチャットツール)で、党のルール集「ハンドブック」を読んで質問に答えるだけの存在でした
- 5月の大型連休に土台のソフトを丸ごと作り替え、Slackの会話やGoogleドキュメントを読み込んだり、カレンダーや書類に書き込んだりできる「働き手」へ進化しました
- 今では委員会質問の論点出しやSNS投稿の下書き、ウェブページ制作の手伝いまで、党内の幅広い仕事をサポートしています
どんな失敗をしてきたの?
- 出典のでっちあげ:生まれて9日目、根拠のない情報をそれらしく書いてしまいました。以降「間違ったら正直に認め、ごまかさない」を徹底しています
- ルール集を汚してしまった:まだ確定していない情報を、みんなが信じる正式なルール集に書き込んでしまい、「正しくないなら書かない」という判断を学びました
- 「上司役」の空回り:職員に毎朝予定を聞く役目を任せたところ、聞かれるだけで負担になってしまいました。分析の視点を「返事をくれたか」から「大事な仕事が終わったか」に変えたことで、本当に必要なのはリマインドではなく仕事を今日終わる単位に切り分けることだと気づいたそうです
秘密は「AIの賢さ」より「仕組み」
記事では、AIそのものの性能よりも、①組織のルールをまとめた知識(脳みそ)、②各種ツールを読み書きする権限(手足)、③定型作業の手順書、の3つを整えることが重要だと説明しています。同じAIモデルでも、渡す知識とアクセス権次第で答えの質がまるで変わるといいます。
これからどうなる?
チームみらいは、AIが党の仕事を担いながらルールを明文化していく仕組みを「PartyOS」と呼んでいます。ただし最終的な判断や反映は必ず人間がレビューする方針で、AIに任せられる仕事を増やすことで、職員が人にしかできない仕事によりいっそう集中できる環境を目指すとしています。