いまきたみらい
2026年11月2日·その他·オンラインワークショップ

賛否のその先に、第三の答えを──私たちがワークショップで声を聴く理由の要約

チームみらいが「こどもとSNS」をテーマに、AIを使った「ゆる語りワークショップ」を開き、その結果を紹介しました。

チームみらいは2026年8月末、「16歳未満のSNSアカウントを禁止すべきか」をテーマにしたオンラインのワークショップを開きました。二晩でのべ42名が参加し、意見が変わっていく過程まで聴く新しい試みです。

どんなワークショップ?

名前は「ゆる語りワークショップ」。90分で次の流れを進めます。

  • 賛成か反対かの二択で投票する
  • AIと対話して自分の考えを深める
  • 少人数で話し合う
  • 出た案をまとめる

参考にしたのは「熟議民主主義」(時間をかけて話し合い、合意を目指す民主主義のかたち)です。ただ、何時間も拘束されると参加しにくいため、おしゃべりに近い気軽さを大事にしました。発言の順番などのルールは少なく、代わりに「違う意見の橋渡しをした人」などを表彰する仕組みで、望ましい振る舞いを伝えます。話の流れはAIが拾い、最後に案の一覧にまとめます。

話し合いで見えてきたこと
  • 最初の投票は、30日は「規制すべき」、31日は「規制すべきでない」が多数でした。顔ぶれで結果が入れ替わったのです。
  • 「アカウントごと止めるか、危険な機能だけ止めるか」と聞くと、賛否どちらの人も「危険な機能だけ」に寄りました。
  • 共通していたのは「こどもを危険から守りたい」という思いです。違いは「危険なものと安全なものを事前に仕分けられるか」という考え方でした。
  • 年齢確認では、別々の部屋から「生年月日などを渡さず、年齢情報だけ渡す」という同じ案が出ました。
  • 「保護者に任せる制度では、家庭に頼れないこどもを救えない」という視点も出ました。
プランCはできた?

「プランC」とは、AでもBでもない第三の案のことです。二晩で59件の案が出て、181個のハートが集まりました。最も支持されたのは、アカウントを止める代わりに、危ないやり取りにAIが入って警告する案です。

ただ、法律をどう設計するかという核心に戻ると案が減りました。何歳で線を引くかの意見も割れたままです。開発者のBluemoさんは、この難しさを正直に語っています。

これからどうする?
  • 発言していない内容が要約に入るなど、まだ精度は粗く、改善を続けます。
  • ワークショップを開ける人を増やし、AIインタビューなど他の入り口も用意します。
  • 新設した「広聴本部」で、熟議のツール「みらいSNS」を開発中です。ゆる語りはオープンソースで公開予定です。
  • 出た案はレポートにして政務調査会に渡し、検討結果も公表する予定です。

チームみらいは「聴いて、磨いて、動かして、伝える」サイクルを、当たり前の仕組みにしたいとしています。