いまきたみらい
2026年5月22日·衆議院·委員会·外務委員会

【全文】衆議院 外務委員会 質疑/宇佐美登(2026年5月22日)の要約

会話形式(原文ベース)

  • 宇佐美登
    チームみらいの宇佐美登でございます。本日もお時間をいただき、誠にありがとうございます。 さて、今日、5月22日なんですけれども、実は、66年前の1960年、衆議院でされた日でございまして、当時は陸海空と物理的兵力が中心でしたが、現在、安保は、主戦場はサイバーであり、宇宙であり、そして経済、技術と変質をしているわけでございます。 先端技術の優位性が国家の主権や同盟関係に直結する現代においても、この66年間における安保環境の構造的変化をどのように認識しているのか、茂木大臣のご見解をお願いいたします。
  • 茂木敏充 外務大臣
    、今年で発効して66年目に当たるわけでありますが、この条約がわが国の平和と繁栄の礎となってきたこと、あらためて深い思いを致すところであります。 ご指摘のとおり、当時から、安全保障環境、60年以上たっているわけでありますから大きく変化をしておりまして、特にこの5年、10年の変化というのは激しいと考えておりまして、現在、世界は、パワーバランスの変化であったり、紛争・対立の激化を受けて、戦後最も大きな構造的変化の中にあります。また、安全保障の裾野、これも外交・防衛という伝統的な領域から、経済・技術の分野にも大きく拡大しておりまして、外交力・防衛力・経済力・技術力・情報力、そして人材力といった日本の総合的な国力を徹底的に強くしていかなければいけない、こんなふうに考えております。 こうした考え方の下、わが国として、同盟国・とサイバー、宇宙、を含みます幅広い分野で協力を進め、ドローンの大量運用であったりとか、宇佐美委員が非常に造詣の深いAI、量子などのの発展といった新たな安全保障環境の変化にしっかりと対応していきたい、こんなふうに考えております。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。これは通告はしていないんですけれども、今度、7月の7日から8日、トルコのアンカラでの首脳会議もあります。ぜひ、私は総理大臣に、高市さんに行ってもらいたいなと思っておりまして、この緊迫した世界のパワーバランスの中で、この会議に出るか出ないかって、私は個人的ではありますけれども大変重要だと思っておりますので、その点、今、たしか外相会議をはやっているということでありますけれども、ぜひ今回の、ちょうど、昨日、委員長のお力添えでトルコの議員団の皆さまとも会合をさせていただいた中でもぜひ来てほしいなという言葉もありましたし、私も積極的に進んでいくべきだと思っていることを申し添えたいと思います。 さて、今、茂木大臣のお答えの中でもいただきましたの話でございます。 現代の安保環境における技術の優位性というのは、まさに今茂木大臣に言っていただいたとおりであり、その覇権を左右する最先端の領域において、は日本政府の量子戦略の司令塔でございます。 前のほうでお答えいただく皆さん、そして、その後ろにいる事務方というか現場でやっている方は、何と今大体週1回ぐらい会議を開いているそうでございまして、熱心にこの量子関係も議論をいただいているところで、心より敬意を表したいと思います。 そして、この全体のとして、この、文科省、経産省、防衛省などなどのを廃し、最重点の戦略領域に予算やリソースを重点配分してくださっているわけでございますが、の全体戦略って、なかなか、いろいろな議事録を見たんですけれども、載ってございません。私、個人的には、この2日間、何十時間というぐらいをいただいたり、ご相談させていただきましたが、ぜひごいただければと思います。
  • 原克彦 内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局審議官
    お答えいたします。におきましては、科学技術の総合的かつ計画的な振興を図るための基本的な政策に関する事項ですとか、科学技術に関する予算、人材その他の科学技術の振興に必要な資源の配分の方針に関する事項などを所掌しているところでございます。 この中で、量子分野につきましては、を設置いたしまして、関係各省とも協力しながら、わが国として量子分野への資源の投入が最適なものとなるよう、基礎研究からに至るまで、量子分野の政府全体としての戦略を立案してきているところでございます。 委員ご指摘のとおり、量子技術はAI・半導体と並ぶ次世代の戦略的な基盤技術でございまして、技術の進歩も速いということ、それからまた、世界の競争は研究段階から産業化、市場化に向けたものに拡大しつつあるというふうに認識しているところでございます。 このため、令和2年にまずを策定いたしました。その後、毎年のように新たな推進方策などを策定し、技術の進歩等を踏まえた各省の連携あるいはの取り組みを図ってきているところでございます。現在では、量子をの重点分野の一つとして位置づけまして、官民投資を策定するための検討をを中心に行っているところでございます。 関係省庁とも協力しながら、供給面でだけでなく、をも活用しながら初期需要の創出を図り、研究からに至るまでで取り組んでまいるということとしてございます。 以上です。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。ここはなので、比較的、多分、とか量子といってもなかなか、何だろうなと思われる方も多いかと思いますが、今までのコンピューターが基本的には電気が流れる、流れないのゼロイチで分析というか考えていくコンピューターなんですけれども、今、これはとか呼ばれ始めていて、そのではゼロとイチの両方が確率論で併存するというか、存在するというのがこの量子の考え方でございまして。 これをやっていくと、たとえば、この前も高速道路が渋滞していて降りたら、Googleマップで見ながらなんですけれども、前の車も大体同じような動きをしていくんですね。どういうことかというと、今こっちのほうがすいている道ですよと誘導をしてくれる、これだけでも助かるんですが、実は同じ道にたくさんの車が行ったらどんどんまた混んできちゃうわけですよ。 でも、どこまで、たとえば、それは常磐のどこでしたっけ、茨城の辺りですから東京までの道というのはいくらでも何百万通り、何千万通りあって、それをたとえば分散して、この車にはここに行ってね、このBさんにはこっちねというようなことまでを一瞬でやれるのが実はの特徴でございまして、私のやってきた医療工学の分野でいえば、たとえば薬を作るときにも、たんぱく質の融合をするときに微妙な割合を重ねていくわけですね。そのときに、スーパーコンピューターでももちろん今能力が上がっているのでできるんですけれども、このだともう本当に一瞬でできてしまうこともある。ただ、誤りも時々生まれてくるんですね。その誤りの訂正も今やり始めているという状態なんですけれども、経産省さんが非常に頑張っていただいております。 この、そして我々がいつも申し上げているAI、人工知能というものの組合せも非常に重要だと思っております。国内の産業界、そしてへどのように実装していくのかを含めて、経産省さんからお答えいただきたいと思います。
  • 今村亘 経済産業省 大臣官房審議官
    お答え申し上げます。今、先生からお話がありましたように、は従来型のコンピューターでは解決が困難な問題に活用できる可能性がございます。わが国の産業競争力や、こういったものの確保のためには非常に重要な技術だというふうに思っております。 今、先生からもお話がありましたように、のためには、AIを含むいわゆると、それからそれぞれの強みを生かしたを実現していくことが重要というふうに考えております。 政府の方針としましても、において検討を進めております量子の官民投資の案、こちらにおきましてハイブリッドの早期構築が示されております。 経済産業省では、、略しましてにおきまして、量子、それからのための世界最高水準の環境、それからの整備を進めております。を含めた産業界が実証に利用可能な環境を整えているところでございます。 引き続きまして、の産業実装に向けた取り組みを行ってまいりたいというふうに考えております。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。 先ほどの木下委員からの質問の中にありました石油とか天然ガスの発掘の話なんですが、実はは何種類かあるんですけれども、絶対零度、マイナス273度、もしくはその付近で動いているものが多いんですね。そのときに天然ガスの中から精製プロセスの中で出てくるのが実はヘリウムでございまして、先ほどの木下委員もそうですけれども、これは天然ガスについてもぜひ日本として頑張っていただいて、その中から、を冷やすだけではない、ほかでも冷却で使うところはたくさんありますので、ヘリウムもこの国で精製できるようにしてもらえたらなと思っております。 さて、今申し上げているの分野も、やはり人材が一番重要でございます。そんな中で、文部科学省さんがこの量子やAIについて非常に具体的な研究支援とか人材育成をしてくださっております。ごいただければと思います。
  • 生田知子 文部科学省 大臣官房審議官
    お答えいたします。先ほど先生からご指摘がございましたように、開発の国際競争はますます激化していることから、最先端の研究環境や優れた人材を引きつける環境づくりが喫緊の課題であると考えております。 このため、文部科学省では、優秀な研究者を引きつけるための世界トップレベルの研究拠点の整備やへの支援などの取り組みを進めるなど、優れた人材の確保に努めております。 また、特に国際競争の激しい量子分野におきまして、文部科学省として、略してというプログラムを通じ、をはじめとする大学や研究機関の研究開発を最長10年間にわたり長期的に支援することで量子専門人材の育成を行っており、今年度からは、新たに生や高校生向けの量子技術を学ぶプログラムの開発等も予定しているところでございます。 引き続き、これらの取り組みを着実に推進し、日本の量子技術の発展を支えてまいります。以上です。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。そうやって小さいうちから、今、高校生の話を中心にされました、大学生もそうですけれども、本当にこどものうちから量子というものが、我々が生きている中で実はすべてそういうところで動いているわけでございますので、より理解を深めてもらえるような支援をしていただければと思います。 さて、防衛領域における量子やAIなどのというのも大変重要でございます。たとえば、量子・AIを用いたサイバー防衛はもちろん、ステルス機・潜水艦の探知とか、防衛現場への適用は急務でございます。この点を含めて、防衛省からお答えいただきたいと思います。
  • 嶺康晴 防衛装備庁 技術戦略部長
    お答え申し上げます。先端技術研究とその成果の安全保障目的の活用などについて、主要国が競争を激化させる中で、量子技術やAIをはじめとする先端技術は、将来の戦闘様相を一変させ得る極めて重要な技術であると考えておりまして、防衛省としてもその育成や活用、取り込みを着実に進めているところでございます。 たとえば量子技術につきましては、将来の戦い方を大きく変える可能性を秘めた技術としまして、特に探知・識別能力の高度化等への活用を検討しておりまして、等におきまして、(量子効果を利用して物理量を計測する手法)などの分野の研究を推進しております。 一方、AIでございますが、その活用につきましては、意思決定の迅速化、自衛隊員の負担軽減、省人化、省力化、これらを図るため、たとえば、指揮官の判断を補佐するをAIで再現しまして、議論させ、対応策を提案させるような研究を実施しておりまして、これはなどの分野において応用される可能性のあるもので、重点的に進めているところでございます。 今後とも、、量子、AI・半導体などの場を含めまして、関係省庁との緊密な連携を通じて最先端科学技術の防衛分野への取り込みを積極的に進めてまいります。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。センシング技術もあれですけれども、あと(物体の回転運動による角速度を検出するセンサー)ですよね。GPSが今、いろいろいじられて駄目なときに、実は、この量子技術を使った自分の居場所とかそういうのが精密に分かるようになっていきます。ぜひそういった意味も含めて、防衛省さんも頑張っていただきたいと思います。 さて、最後になりましたけれども、今お聞きいただいたとおり、外務大臣、外交カードとしても、経済安保戦略の展開の一カードとして、この量子やAIというもの、大変重要だと思っております。外相の方針と決意をお願いいたします。
  • 茂木敏充 外務大臣
    宇佐美委員のご質問を聞いておりまして、先日はの原子番号は51番だと聞いて驚いたところですけれども、今日も量子技術、について大変分かりやすい説明で、今度お許しがいただいたら、交通渋滞の例を使いながら私も説明させていただければ、こんなふうにも思っておりますが。 的な緊張の高まりであったり、AI・量子をはじめとするの急速な進展によりまして、科学技術と経済、これが近接する、これが加速するとともに、これらが外交、安全保障政策と密接に結びついてきております。 こうした中、外務省として、わが国の自律性、不可欠性を確保すべく、重要技術、の保全、開発促進に取り組んでいるところであります。 たとえば、米国との間では、昨年10月のに関する協力覚書等に基づきまして、AI、量子、バイオ等の戦略的な科学技術分野における協力の強化を進めて、自律性の向上、二国間で、これを図っているところであります。 また、日本として、昨年は、に関する国際的な枠組みでありますの総会、議長国を務めるなど、国際的な議論、これを主導する役割も果たしてきております。 こうした同盟国・間の協力を着実に進めつつ、時代の変化に合わせて、重要物資のであったり、AIデータ時代の新たな経済基盤の強靱化を図り、新たに進化した)、この考え方も踏まえて、わが国のをしっかりと確保していきたい、そのように考えております。
  • 宇佐美登
    ありがとうございます。時間でございますので、終わらせていただきます。