いまきたみらい
2026年5月22日·衆議院·委員会·文部科学委員会

【全文】衆議院 文部科学委員会 質疑/広報本部長・河合道雄(2026年5月22日)の要約

会話形式(原文ベース)

  • 河合道雄
    よろしくお願いいたします。チームみらいの河合道雄です。本日も一般の機会をいただきまして、ありがとうございます。本日は3つのテーマにわたって質問をいたします。 まず、に先立ちまして、本年3月16日、沖縄県名護市辺野古沖で発生した大変痛ましい転覆事故につきまして、お亡くなりになられた高校生徒の方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまに深く哀悼の意を表します。 本日、文部科学省から調査結果が公表されたものと承知しております。議員室の方にも文科省の見解や通知もいただきましたのであらためて拝読いたしますけれども、事故の原因究明並びに安全確保策については引き続き徹底した取り組みを求めるところでございます。 私からは、平和学習、校外活動の在り方、特に実態把握や情報公開について伺ってまいります。 まず、平和学習および校外学習の実態把握についてお伺いいたします。 平和学習については、定義そのものが曖昧であり、全国的な実態把握が進んでいるとは言い難い現状にあると承知しております。また、修学旅行をはじめとする校外活動について、公立学校は教育委員会への届出等が求められている一方、私立学校では届出や報告義務はない状況と認識しております。 にお伺いいたします。平和教育や修学旅行の実態把握について、全国実態調査の実施の検討状況についてお聞かせください。
  • 望月禎 文部科学省 初等中等教育局長
    官房3月に発生いたしました同志社国際高等学校の研修旅行中の事故を受けまして、文部科学省におきましては、である京都府と連携しつつ、4月24日の現地調査の実施を含めまして、事実確認を進めてまいりました。本日、これまでの把握事項と文部科学省としての見解をたところでございます。 現時点で把握した事項からは、同志社国際高等学校における研修旅行につきましては、安全管理、事前の計画や当日の対応、教育活動の状況などの面で著しく不適切だったと考えているところでございます。 その上で、今回のを踏まえまして、全国の学校における安全確保や適切な教育活動の実施に向けまして、4月7日に文部科学省から発出した通知への各学校設置者の対応状況等に関わるフォローアップ調査につきましては、近く実施をしたいと考えているところでございます。
  • 河合道雄
    いただきましてありがとうございます。安全に関する通知の件、こちらのフォローアップ調査をしていただくということ、心強く思っております。加えまして、平和教育の実態についての検討につきましても引き続きご要望したいところでございますし、校外活動の届出の在り方についても引き続き検討をいただきたいと思います。 次に、校外活動の情報公開についてお伺いをいたします。 先般可決されましたに係る法律、の支給に関する法律の一部を改正する法律案のでは、各高校の教育方針や教育環境等についての情報提供の促進が求められております。また、、いわゆるにおいても、「学校選択や生徒・保護者の学校理解促進のため、一定の要件・基準による積極的な情報公開の促進を図り、高校教育の質の向上を確保する仕組みづくりを検討する。」とあり、高校教育についての情報公開の仕組みづくりを進める方針が示されております。 これらに校外活動を含む学校行事が含まれるかどうかは明示されておらず、等の情報公開項目の例においては修学旅行等の活動内容は含まれていないと承知しております。しかし、児童生徒の方々や保護者の方々が学校を選ぶに当たって、教育の中身である校外活動の内容は重要な情報と考えられます。 ここで、大臣にお伺いいたします。今回の事故も踏まえ、校外活動を含め、高校の情報公開の制度の検討、こちらはどのように進めていくか、ご見解をお伺いいたします。
  • 松本洋平 文部科学大臣
    文部科学省といたしましても、生徒や保護者が教育活動の目的また内容につきまして十分に理解、そして納得をした上で学校を選択していただくためにも、学校の適切かつ積極的な情報公開は極めて重要だというふうに考えております。 これまで、、これを実現する観点から、の策定そして公表を義務づけるなどの対応を行ってきたところであります。また、文部科学省におきまして2月に公表したにおきましても、生徒や保護者に対する情報公開の重要性について言及をしているところであります。 にのっとったにおきましては、に基づく学校運営でありますとか、教育活動の具体化を図るとともに、生徒の学びの成果や課題の把握と教育活動の改善への反映、そしてこれらを公表する仕組みの構築、学校選択や生徒、保護者の学校理解に資する情報公開の促進に取り組みを行うことを要件とさせていただいているところであります。 の優れた取り組みを広げていただくことは重要でありまして、ぜひ、以外の学校におきましても、校外学習も含めた生徒の学習活動などを適切に情報公開をいただき、生徒や保護者に広くご理解をいただくことが大切であるというふうに考えておりますし、また、今回の基金での各都道府県の取り組みというものも踏まえつつ、生徒や保護者の判断に資する情報公開の在り方、これについて考えてまいりたい、そのように考えております。
  • 河合道雄
    いただき、ありがとうございます。校外活動も含めた教育内容の公開も重要ではないかというご発言をいただきました。での実例を基に、強いリーダーシップを発揮いただいて、どういった形がいいかなどの例示をするなど、主体はあくまで都道府県だと存じておりますけれども、働きかけることを期待してまいりたいと思います。 続きまして、についてお伺いいたします。 )が実施する本事業は、理数系の意欲・能力が高い中高生のために、教科系のコンテスト支援や国際大会への日本代表生徒の派遣を支援する事業です。 私、先日、こちらの支援事業にはまだ採択されていないんですけれども、という、2024年に第1回が開催された新しいコンテストの方から話をお伺いいたしました。 これは5年ごとに採択されるということもありまして、本支援事業の採択時期と重なっていないことから、はまだこの支援対象となっていないというお話だったんですけれども、実際に、こちらのオリンピックのほう、2回目に当たる昨年、2025年の大会では、日本代表4名全員がメダルを獲得したりですとか、国別の順位では8位に入る好成績を収めているとお伺いしております。 実際に大会に参加された方からも、やはり同じ、事前の合宿を含めた日本の生徒との切磋琢磨ですとか、海外の参加者との交流から大いに刺激を受けたというお話もお伺いしております。 ただ、このの支援事業について、採択基準におきまして、で定まる教科・科目に関連するものが対象とされるため、今後、新しい募集のタイミングでも、このが採択されるかは不透明であるともお伺いしております。 こういった、科目を基準とする運用については、今後、新しい学問分野ですとか、それに基づいて科目についても単元が広がり得ることですとか、教科横断的なコンテストが現れた際に柔軟に対応しづらいのではないかという課題も考えられます。 こういった機会を通して若い人材が世界の舞台に挑戦することは心強く思いますし、理数系人材が挑戦する機会が幅広くあることは大いに重要だと考えております。 ここで、にお伺いをいたします。 につきまして、支援対象はどのような基準で決まっているのでしょうか。また、科目単位で支援を決める基準は、新興・教科横断的な分野が構造的に漏れる可能性が指摘でき得ると考えますが、見解をお伺いいたします。
  • 西條正明 文部科学省 科学技術・学術政策局長
    先生ご指摘いただきました、この支援対象となるにつきましては、直近で実施いたしました公募の要綱では、中等教育課程における教科・科目を題材とし、生徒への研さん及び社会への波及効果を備えた理数系コンテストで、国際大会としてへ参加するものと定めております。 この基準は、学校教育との関連が深く、より多くの生徒が関わる分野のコンテストに支援を行うことによりまして事業効果の最大化を図るためのものではございますけれども、ご指摘の新興・教科横断的な分野のコンテストを一律に排除するものではなく、基準に該当するか否かは提案内容を踏まえまして審査の中で個別に判断されるものというように考えてございます。 なお、本事業の令和9年度以降の支援対象に係る公募の在り方については、現時点では未定であり、その支援基準を含めまして、今後検討を進めてまいります。
  • 河合道雄
    いただき、ありがとうございました。今後検討対象ということと、一律のものではないというお話をいただいたと認識しております。こちら、次期募集に向けて、引き続き検討をお願いいたします。 なお、今回のこの事業の参加者や関係者の方にお話を伺いますと、単に大会の参加だけではなくて、事前の合宿などを含めた幅広い支援の形がよかったというお声も伺っておりまして、このような支援自体は、ぜひぜひご継続いただきたいと思います。 一方、の場合、大会の運営に当たって、計算リソースをどうやって確保するかというところにご苦労があるという話も聞きました。やはり、このコンテストの性質上、単なる参加費ですとか滞在費だけじゃないところにコストがかかるケースもありますので、その辺りも柔軟に手当てするようなご検討を重ねてお願いしたいと思います。 続きまして、このような支援の対象にならない国際大会への参加や、あるいは、そういったコンテストに参加される方に触発されたことでどんどんいろいろな方がこういった領域に興味を持った際の、多様な支援の受皿を創出していくことの重要性を鑑みた際に、お伺いをさせていただきます。 支援対象外の国際大会への支援を含め、理数系や先端領域を学ぶ意欲ある児童生徒を支える仕組みとして、現行でどういったものがあり、今後どう拡充していくおつもりか、にお伺いいたします。
  • 西條正明 文部科学省 科学技術・学術政策局長
    我が国の科学技術を支える中核的基盤は科学技術人材であり、理数系や先端領域を学ぶ意欲のある児童生徒の支援、これは大変重要と考えてございます。 文部科学省におきましては、先進的な理数系教育に取り組む高等学校等を指定、支援するを実施しておりまして、ご指摘のような国際大会への出場に関しましても、指定校の生徒であれば学校に措置される予算を通じて支援が可能となってございます。 また、大学等が教育プログラムや研究指導を提供し、理数系に優れた意欲・能力を持つ児童生徒のさらなる能力伸長を目指す、これはと呼んでございますけれども、これも実施しているところでございます。 これらの事業につきましては、人材委員会において、事業の一層の強化に向けた検討を進めてきたところでございまして、来月には、新たな科学技術人材に関する基本政策として報告書をる予定としてございます。当該報告書等を踏まえまして、より多くの意欲ある児童生徒を支援できるよう、引き続き次世代の科学技術人材の育成に向けた幅広い取り組みを積極的に推進してまいります。
  • 河合道雄
    いただきましてありがとうございます。そちらの報告書の内容も、ぜひ拝読させていただきます。 突き抜けた方々が伸び伸びと学べる環境をつくることや、そういった機会へのアクセスを広げていくことは大変重要と考えております。私は、の方でも似たようなテーマでご質問させていただきまして、未踏というプロジェクトについて議論をさせていただきました。こういったプログラム間の交流ですとか、そちらの際でも話題になったんですけれども、特に地方の学生に対してもこういった機会が開かれていたりですとか、より挑戦できる土台をつくることにも一層取り組んでいただければと思います。 続きまして、教員養成課程におけるを学ぶ意義についてお伺いをいたします。 教員養成部会の作業部会において、)の考え方に基づき、に反映する方向で審議が進んでいるところと承知しております。これにより、広く、社会の側に障害があるという考え方でございますけれども、この考え方を教員が学ぶこととなります。 まず、大臣にお伺いいたします。この検討の方向性の意義について、大臣がどうお考えか、ご見解をお聞かせください。
  • 松本洋平 文部科学大臣
    におきましては、次期に向けまして、を基本的な考え方の一つとして議論をしておりまして、障害のあるこどもたちの学習活動にあたりましては、多様なこどもたちが通常の学級に在籍していることを前提といたしました学級づくり、授業づくりの重要性についてご議論をいただいているところであります。 また、今後の教職課程の在り方に関する議論におきましても、に関する議論の方向性も踏まえまして、全体の内容を厳選しつつ、幼小中高等学校の教職課程におきまして、について学ぶ内容を質的、量的に充実していく、そうした方向が示されているところであります。 に関する教職課程の内容の充実に当たりましては、ご指摘の、が定めますの考え方も踏まえまして、の提供に対する理解、多様なこどもたちが通常の学級に在籍していることを踏まえた授業づくり、学級づくりなどを取り扱うことについてご検討をいただいているところであります。 文部科学省として、今後のにおける議論も踏まえまして、教職課程において、教師を目指す学生が社会モデルの考え方の理解も含めまして、についての理解を深めることができるよう、必要な検討を行ってまいります。
  • 河合道雄
    大臣、ごありがとうございます。 まさにおっしゃっていただいたとおり、次期の一つの柱はと承知しております。このの考え方が特別支援における考え方に閉じず、多様な児童生徒がいらっしゃる学校空間においての考え方の基本的なOSの一つとなることを期待しています。 続いて、での多様性、包摂性についてお伺いをいたします。 総則・評価特別部会では、のワークグループの議論を踏まえ、の第一層支援の核として位置づける提案がなされました。第一層支援とは、ということで、すべての児童生徒を対象とした生徒指導の基盤でございます。これはいわゆる)の考え方を踏まえて、が多様性、包摂性を尊重した学校生活づくりの起点となることだと理解をしております。 あらためまして、にお伺いいたします。今回のにおける検討についてどのような意図を持って進められているのか、お伺いをいたします。
  • 望月禎 文部科学省 初等中等教育局長
    の改訂に向けまして、昨年9月に、ここで、を次期に向けた基本的な考え方の一つと位置づけております。その中で、を、身近な社会である学級・学校で、多様な他者との対話や協働により、確かな民主主義の担い手を育み、共生社会を実現する基盤を提供する領域として、その位置づけを明確化することとしてございます。 とりわけ、のうち学級活動につきましては、基礎的な生活コミュニティーである学級における生活づくりなどを対象としてございまして、ご指摘のとおり、学校における多様性、包摂性の実現に向け、教育課程上、重要な役割を果たすものと考えてございまして、現在、そうした方向での議論が進んでいるところでございます。
  • 河合道雄
    いただきありがとうございます。 という、日本の教育でも非常に特徴的な営みのなかでも、こういった考え方、多様な児童生徒が学びやすい環境をつくっていくことの重要性が増していくことですので、現役含めた教員の間で、こういったですとかの考え方を生かした支援方法について広く広がることを期待しております。 その観点から、現職教員へのこの考え方の伝達・定着についてお伺いいたします。 への反映がされるというのは重要な一歩でございますけれども、これだけでは、現在、学校現場にいらっしゃる教員には届き切るとは言い難いです。現職教員の意識が変わらなければ、なかなか新しく入る教員だけでは現場を変えていくことは難しいと感じます。 ここで、大臣にお伺いをいたします。多忙な教員の時間をどう確保しながら、現職教員へのこのに基づくの考え方を広げていくお考えか、お伺いをいたします。
  • 松本洋平 文部科学大臣
    特別な教育的支援が必要なこどもたちが増加をしている現状を踏まえまして、すべての教師が社会モデルの考え方も含めましてに関する専門性を身につけること、大変重要であると考えているところであります。 文部科学省としては、都道府県教育委員会等に対しまして、すべての教員が採用後10年以内にを複数年経験するなどの人事上の配慮や研修の充実を求めるとともに、におきまして、地域の中核を担う指導者養成研修の実施や広く教師が視聴可能な研修動画を公開するなど、都道府県などにおける取り組みの支援を通じまして、教師の専門性向上に努めているところであります。 引き続き、各種会議等の機会を捉え、専門研修や研修動画の積極的な活用を促すことをはじめ、教師の皆さまの働き方改革の観点、そして日々多忙な業務に従事をしていただいているという、そうした観点にも考慮をしつつ、すべての教師の理解促進及び専門性向上に資するように我々としても努めてまいりたい、そのように考えております。
  • 河合道雄
    大臣、ごありがとうございます。こういった教材を公開されることとともに、教師の同僚性に基づく相互の学び合いの機会も拡充されていくことを期待しております。 以上、本日、時間となりましたので、私の質問も終了とさせていただきます。どうもありがとうございました。