2026年6月12日·衆議院·委員会·経済産業委員会
【全文】衆議院 経済産業委員会 質疑/河合道雄(2026年6月12日)の要約
会話形式(原文ベース)
- 河合道雄チームみらいの河合道雄と申します。本日は、ご多忙の中、にお越しいただきまして、そしてご意見を表明いただきまして、誠にありがとうございます。 まず、山内にお伺いをさせていただきます。 本日のお話の中でも、今回の法改正も1995年から連なるような電力の改革の、そのさらに系譜の中での取り組みだというお話がありました。あらためて、2015年からの取り組み、についての総括、特に事業者数が増えておりますけれども、これ自体は成果としての言及もあるものかと認識しておりますが、実際に休止中の事業者もいらっしゃるみたいな現状を含めて、どのように捉えていらっしゃるかという点についてお伺いさせてください。
- 山内弘隆 一橋大学名誉教授ありがとうございます。産業構造が変わっていく中で、私は、これは自由主義経済の国なので、そこから撤退するだとか、休止だとかというのは、それは当然出てきてもというふうに思っています。 ただ、さっきから申し上げているように、こういったというのは、たとえばがあるとか、あるいは社会的な影響が大きいので、それに対する、さっきの(電気料金の負担能力・支払いやすさ)の話もそうなんですけれども、そこのところで問題が及ぶということになると、非常にこれは政策を打たなきゃいけないということだと思っています。 その意味では、このシステム改革がよかったか悪かったかと言われれば、私はよかったと思っていますが、そういった問題点があるところについて、さっきも言いましたけれども、パッチを当てて、ちゃんと機能するようにするということで、特にの場合には、ちょっと暴れるといいますか、方たちもいて、さっきも言いました、白銀さんのところののところにしわ寄せが行くようなシステムになっている、それは変えなきゃいけない、そんなふうに思っていますし、そういうような評価だというふうに思っております。
- 河合道雄ご回答ありがとうございました。 続いて、それらを踏まえた上でなんですけれども、今回、ファイナンスも含めて、()による貸付けという仕組みができました。これらを、のメンバーを考えると、利害関係の観点から見ると、完全に中立かというとそうでもない観点もあり得る、そういう指摘もあり得る中で、この制度を実効的に運用することが担保されていると、制度設計上、留意された点など、もしあればご意見いただければと思います。
- 山内弘隆 一橋大学名誉教授の中立性については、これは見方がいろいろあるかと思っておりますけれども、確かに電力会社から出向されている方も多いですし、その意味での中立性ということを指摘されることはあるかもしれません。しかし、でどういうふうな運用をするかというのは、かなり、言い方は変ですが、監督官庁の方も目を光らせておりますし、それから、そういった中立性が損なわれるような組織にならないように、組織自体も工夫しているというふうに思っております。 特に、お金を貸す貸さないとか、的に使うというときには、やはりそういったことが問題になるわけですけれども、ちょっと私は詳しくは分かりませんけれども、今のやり方がこのままずっといくということではなくて、フィードで入ってきたお金をどう回すかというのは、もうちょっと改革があるやにも聞いております。 そういった点を考えて、今おっしゃった中立性・公平性、これを担保していくんだろうなというふうに思っております。
- 河合道雄ありがとうございます。 では続いて、今回の当事者負担に関しても、主にエネルギー価格の影響もあるというようなお話もありましたけれども、やはりこういった改革、目標を立てたときの時点と外的要因が大きく変わっていくということは非常に多くあることかなと捉えております。 その上で、今回、先ほど山内の方から(先進的なや、市場取引と系統運用をリアルタイムで一体最適化するを持つ米国発の電力市場モデル)を参考にされたというお話がございましたけれども、こちらのほうのでも価格が上がってきているというようなことが非常に起きているかなというふうに捉えておりまして、こういった萌芽的な現象を捉えて、今後の制度運営上どういったところに注視すべきと考えているかという点について、ぜひ、もしお考えがあればお伺いしてもよろしいでしょうか。
- 山内弘隆 一橋大学名誉教授なかなか専門的なご質問で難しいんですけれども、は確かにを持っていまして、元々は(製造・流通・販売といった複数の工程を自社で担う経営戦略)じゃないので、さっきも出ましたけれども、ヨーロッパのようにでやったのを分けましたというのとちょっと違うんですね、日本もそうですけれども。 そういう意味では、の問題がすぐに顕在化するかというと、ちょっと違うのかなというふうに思っていますし、逆に、の場合には、取引が、たとえば、というやり方をしていまして、日本とはちょっと違うんですね。まあ、配電システムみたいなものですけれどもね、というのは。なので、今でということで限ると、日本がどう捉えるかというのは、もう少し細かく見てみないと分からないなというふうに思っていますが。 さらに言うと、というのがテキサス州にありますけれども、電力市場ですけれども、ははないですよね。はないんですけれども、かなり需要と供給がうまくいっている。その場合、なぜかというと、特に、この間も新聞に掲載されていましたけれども、なんというのは、再生可能エネルギーが今、比で40%近くいっているはずです、太陽光と風力で。火力が43%かな、あとちょっと10数%ぐらいは原子力ですけれども。あそこは何でうまくいっているかというと、発電事業者の参入は比較的容易なんですね。要するに、そういうマーケットが機能するところではそれをうまく使っていくということだというふうに思っています。
- 河合道雄ご回答いただきまして、誠にありがとうございました。前提も違うところを踏まえながら、制度設計に当たられているということ、しっかりと分かりました、ありがとうございます。 続きまして、白銀にお伺いをしたいと思います。 先ほども人材の話がありましたけれども、あわせて、ご提言の中でを進めていくということの旨の言及もございました。 ぜひよろしければ、具体的にどういった場面での活用余地が広がっているのかという点について、詳しくお伺いできるでしょうか。
- 白銀隆之 一般社団法人送配電網協議会会長 関西電力送配電株式会社代表取締役社長重要なご質問をいただきまして、ありがとうございます。 まさに、人材ということに向かってどうデジタルと、はデジタル化とトランスフォーメーション、このうちのトランスフォーメーションをどう実現していくか、これが重要だと思っております。 一方、一朝一夕に進むものではありませんので、我々もまだまだ試行錯誤をしながらというところではありますが、世の中では、数年前だったらそれは無理だろうと思っていたような人型、ヒューマノイド型のアンドロイド的なというのも実現可能になってきておると認識しております。 はあまりそういうところに技術開発の投資ができておりませんでした。そういう反省も含めまして、本当に、10年後、20年後に日本の人口、労働人口が減る中で、いわゆるAIでのデジタルデータをどう活用しながら業務をより効率的にするかということと併せて、なかなか今まで手がついていなかった現場技術、こういったところについても真剣に考えていかなければいけないと思っております。 今は、ご承知のとおり、土木業界では、重機の遠隔操作、あるいは無人運転、こういったものが採用されることで学生からの関心も集まってきていると認識しております。電力においても、の現場技術を高度化、あるいは魅力ある業界にしていく、これが、人材がここにしっかりと集まりながら技術継承をしていくための必要な技術投資になるんだろうなと思っているところでございます。 以上でございます。
- 河合道雄ありがとうございます。他の、たとえば製造業の現場などの技術なども参考にしながら取り組まれていくという方向性と承りました。 ここで加えてご質問なんですけれども、こういった投資、やはり、現状、たとえば(企業が一定期間に得られる収入の最大値をあらかじめ国が設定・承認し、その枠内で柔軟に料金を決定できる規制手法)の仕組みがあったりする中で、各それぞれの送電事業者の皆さまが将来に向けた投資を積極的に進めていくための、どういうものがあるべきだとお考えか、よろしければのご意見をお伺いできればと思います。
- 白銀隆之 一般社団法人送配電網協議会会長 関西電力送配電株式会社代表取締役社長非常に重要なポイントだと思っております。 現在、ご指摘のですが、2023年から開始されて、の一期というものが、今5か年のという中で我々はをやっております。 その中で、やはり将来の技術投資というものが今のの現下の中で十分に織り込んでいない、あるいは十分に認められていないというのが我々としても課題と思ってございまして、の二期、これは2028年からの5か年で算定されるものですけれども、ここに向かっては、監督官庁さまとも、そういった日本の将来を支えるための技術を開発するための投資にいかにがしっかりと向き合えるかといったものの仕組みというものについても議論をさせていただいているところでございます。 今後しっかりとそういう議論を進めさせていただければと思います。
- 河合道雄ご回答ありがとうございました。 では、続いて、人材に関連して、先ほど白銀と香月にはご質問がありましたけれども、ぜひ太陽光についてもお伺いしたく、白井に一つご質問させていただきます。 太陽光に関しても、やはりのところですとか人材について、小委員会も開かれたりだとか議論が行われていると認識しております。 太陽光発電のにまつわる人材の不足等についての見立てですとか、こちらの提言の最後のレジュメのところにも、の促進というところがキーワードとして書かれておりますけれども、そういった人材をどういうふうにうまくすみ分け、テクノロジーですみ分けしていくかということについての現状の見通しについてお伺いをしてもよろしいでしょうか。
- 白井康之 京都大学名誉教授ありがとうございます。小さい事業、太陽光も含め、たくさんの設備が入ってきておりますので、人材が不足しているということで、人材としては、先ほども申しましたように、の認証制度がありまして、そういうところで、そういう教育を施した、そういう試験を通した人材を供給しているということであります。 それも含めてまだ人材が少なくなりそうだというのが現状のところですので、先ほどのデジタルの関係のところと、それから従来の技術の関係のところのすみ分けというのは、特には進んでは、人材を分けて対応しているというわけではなくて、が対応しているということになるんでしょうけれども、そういうところのすみ分けも含めて今後検討しなければならないかなというふうには考えております。
- 河合道雄ご回答ありがとうございます。 ぜひよろしければ、続けてになるんですけれども、を促進していく上での、たとえば何か制度上の等、もしございましたらお伺いできればと思いますけれども、いかがでしょうか。
- 白井康之 京都大学名誉教授、それから先ほどのそういうデジタル関係のところは、今私どもの委員会で担当しているところではなくて、別のところで進んでおりますので、ちょっと詳しいことはよく分からないというところになります。申し訳ございません。
- 河合道雄ありがとうございます。 では、続いて香月にお伺いをいたします。 先ほどのお話の中で、事前の事業者間での協議に関して、経営判断にも関わるので、その配慮といいますか、十分な配慮が必要というような旨の発言があったかと認識しております。どういった点が配慮されるべきかですとか、事業者に対しても負担のない形というのに、どういうふうに考えるかという点について、ご質問させてください。
- 香月有佐 ENEOS Power 株式会社取締役副社長執行役員やはり、電源を休廃止するというのは企業にとってかなり大きな決断になります。 ですので、事前に協議をしていても、大きな事業変化が、環境変化があったときには、やはり継続が難しいということになる場合もありますし、雇用の問題ですとか地域社会の問題等、そういったこともございますので、そこの連携強化を密にさせていただいて、このときはまだ使うと言っていたがゆえに逆にやめられないとか、そういったことがないように、それから事業者の経営判断というのもきちっと理解していただきたいというふうに思っております。
- 河合道雄では、最後、簡単に香月にお伺いしたいと思います。 室蘭のの事業(としては国内最大級の「室蘭蓄電所」)ですけれども、これは再エネ上、タイムラグを埋めるという観点で非常に重要な取り組みだと思います。現状進められていて、どういった手応え、課題があるか等、国策に反映し得る何か示唆があればお伺いしたいと思います。
- 香月有佐 ENEOS Power 株式会社取締役副社長執行役員ありがとうございます。 室蘭のは、ご指摘のとおり、いわゆる太陽光がたくさん出る時間帯に充電して夕方放電するというようなの部分と、あとと、二つの市場で事業をさせていただいております。 につきましては、今いろいろな議論が行われていますので、そこは全体のバランスを見てというふうに思っておりますが、やはり再エネが今後増えていくときに、も昼間の電力を充電して夕方に放電するというところで、全体の需給バランスには貢献できると思うんですけれども、現在、なかなかトラッキングができないという問題もあるんですけれども、そこに、たとえばですけれども、をつけることができないという形になっております。ですけれども、そういったことが進むと、の収益も、に頼るのではなく、そちらの()の方とか再エネのというふうに動く事業者さんも増えてくると思いますので、そういった制度についてもぜひご検討いただければなというふうに思っております。
- 河合道雄ありがとうございました。 時間が来たので、以上とさせていただきます。