2026年6月11日·衆議院·委員会·農林水産委員会
【全文】衆議院 農林水産委員会 質疑/林拓海(2026年6月11日)の要約
会話形式(原文ベース)
- 林拓海チームみらいの林拓海です。本日は、ご多用の中、お時間をいただきまして誠にありがとうございます。 早速、質問の方に入らせていただきたいんですが、まず、雄川にお伺いをいたします。 「」、これは令和元年の交配着手から、本年3月のの出願、さらに、現地実証を経て、令和12年頃の導入判断を見込んでいるということで、10年程度の歳月を見込まれていらっしゃったと思うんですが、現状、今回のの開発を進めていくというところについても、温暖化に対応することも含めてにも耐え得るような品種の開発もより進めていかなければならないという課題があると思うんですが、から普及まで10年から15年程度かかる現実とも言えると思うんですけれども、こうした構造の中で、最も時間の制約になっているのはどの段階かと。 これは、現場でその時間を早めることができる、工夫の余地というのもあるかもしれないですし、あるいは国の方でできることなんかももしお考えがあれば、ぜひお伺いしていきたいと思います。
- 雄川洋子 富山県農林水産総合技術センター所長お答えいたします。期間の短縮につきましては、「」(ふふふ、富山の銘柄米)のところでもちょっとお話し申し上げましたけれども、ということで、の方からは、()の遺伝子の形質を持ったものをとして、素材としていただきました。そういうものがあれば短縮は可能なのかなというふうに思っておりまして、そういったやり取りができるということが望ましいかなというふうに思っております。
- 林拓海ありがとうございます。 とのやり取りなんかもより密にしていくというような趣旨のをいただいたかと思います。そういったことも進めていきたいと思っていますし、でのLED活用なんかもあると聞いていますので、から普及まで時間がかかるというところをどうやって、現状のニーズに応えるような開発というんですか、これもスピーディーに進めていくための施策、私も進めていきたいと思います。 次に、油木にお伺いしたいんですが、今回、これまでの各先生方が質問されていらっしゃったように、新品種の育成・登録の件数が減少傾向にあるということ、やはり増やしていかなきゃいけないというか、一定維持していかなければならないといったときに、件数が減少しているそもそもの原因がどこにあるのかというところについてお伺いしたいと思っています。 先ほど、ほかの先生からのご質問で、10年延びるのはありがたいとされていたかと思うんですけれども、いわゆる減少の本当の原因が、権利保護の弱さといいますか期間の短さというところにあるのかというと、必ずしもそれ自体が自明ではないのではないかという考えも持っておりまして、会社を経営されるお立場から、新品種の育成・登録が伸びない最大のがどこにあるというふうにお考えになっていらっしゃるのか、ぜひ率直なご意見をお伺いしたいと思います。
- 油木大樹 一般社団法人日本種苗協会会長 株式会社武蔵野種苗園代表取締役社長お答えいたします。従来のをしていたときと今と違っておりまして、最近、ゲノムの研究が相当進んでおりまして、従来、が増えていた頃は、(異なる2つの系統の交配により生まれた第一世代目の子孫)を登録すればそれはまねできないというようなことがありましたけれども、現在は、葉っぱ1枚から、遺伝子一つからでもクローンができてしまう時代になっております。 そうしますと、やはりほかにいろいろな、たとえば親を登録するですとか、あるいは我々独自の遺伝子の、要はマーカーを登録するとか、今後そういうものが必要になってくると思いますけれども、この度、いろいろな、の強化をしていただいたことによって一部それが解決されてきておりますので、今後増えていく方向にあるのではないかというふうに思っております。
- 林拓海ありがとうございます。権利保護のところも重要であると。ゲノムのところもおっしゃっていただいたかと思います。ありがとうございます。 次に、これは両にお伺いしたいんですが、今回のの趣旨として、シャインマスカットに代表されるような海外流出をどうやって防いでいくのかという論点もあるかと思います。 今回、というところが新設されたりですとか、あるいは海外での権利行使を支援というかサポートといいますか、管理する機関が新設されるというようなことも言われているわけなんですけれども、海外流出、非常にゆゆしき事態だと思っておりまして、どうやって対応していくのかというのが重要、どうやって対応していくのか、防いでいくのかということを実効的に担保していくのが極めて重要だと思っています。 しかし、これまで官僚の方からのなんかもお受けしている中で、実際に海外で権利行使するに当たって、国ごとに申請といいますか、海外の国それぞれで権利を守ってもらうように相手国の警察機関なのかに動いてもらうというのに、申請だったり、その承諾にすごく時間がかかったり、お金がかかるというところの現実もあると聞いておりまして、海外での権利行使、そもそも海外に流出させないことも含めて、ここを、どういった支援や制度の在り方があり得るのかというところの現場でのお考えをお伺いしたいと考えております。 まずは雄川にお伺いできますでしょうか。
- 雄川洋子 富山県農林水産総合技術センター所長お答えいたします。富山県のほうでは、稲のほかにもう一つをしているものがございまして、それはチューリップになります。富山県の県花でございまして、チューリップの球根生産も盛んなわけですけれども、そのもしております。それを海外でもをしているものが六つほどございます。 ただ、海外とのやり取りについては、やはり県としても得意分野ではございませんので、そこは特許事務所にお願いをしていろいろ手続きをしているんですけれども、やはり何か一括してそういったような調整をしていただく機関があると非常にありがたいというふうに思っております。
- 林拓海ありがとうございます。油木にお伺いする前に、今のをお聞きして雄川にお伺いしたいんですが。 一括してやり取りするところがあるとありがたいとおっしゃっていたと思うんですけれども、これは、やり取りを代行するような位置づけの機関があるとありがたいというお考えなのか、やはり、県がやっているとおっしゃっておりましたが、費用負担のところで、どうしても申し込みの件数なのか、枠みたいなのが定められてしまうみたいなことなのかでいうと、いかがでしょうか。
- 雄川洋子 富山県農林水産総合技術センター所長いろいろな交渉だとかを間を取ってもらうというか、言葉の壁とかということもありますし、そういった専門知識を持った機関に指導していただけるとありがたいなということでございます。
- 林拓海ありがとうございます。確かに、やり取り、すごく専門的なところもかかってくるかと思うので、そういったところをサポートする機関があるとありがたいというご意見、理解いたしました。 続きまして、今のご質問について油木にお伺いしたいんですが、いかがでしょうか。
- 油木大樹 一般社団法人日本種苗協会会長 株式会社武蔵野種苗園代表取締役社長海外流出についてですけれども、今回提出してあります法案の中で、してから品種化するまでの間の海外流出についても保護していただいたということで、我々がをした後に海外に出そうなときにはそこを押さえることができるということは、我々にとって大変に有効な事柄だと思います。 以前に、品種名について、してからの許可が下りるまでの間にその品種名が他国に使われた経緯がございます。それについてはを改正していただきまして、それを今防いでいるようなことですので、それと同じような処置が今回取られるのは、我々にとっては大変ありがたいというふうに思っております。 また、海外でのについてなんですけれども、農水省のほうで、海外において日本のした場合のですとか、特定の国においては、そのデータを活用して、相手の国でもそれを採用していただけるというようなシステムを今つくりつつあります。それによって、その国におけるが我々だいぶ簡略化されますので、それについては大変助かる事柄だと思います。以上でよろしいでしょうか。
- 林拓海ありがとうございます。今回の法改正でいわゆる防御力というんですか、こういったものが高まるというご認識をお伺いできたかと思います。 油木に重ねてお伺いしたいんですが、今回のについて権利を保護するという観点で、新しく管理といいますか、サポートする機関が新設されるということも含めて、両はありがたいというふうにおっしゃっていたかと思うんですが、先ほどお配りいただいた資料の中でも、たくさんの会社の方々とコミュニケーションされることが多いかと拝察するんですけれども、個人のの方ですとか、あるいは中小のの方もいらっしゃると思っておりまして、そういった方々が開発した種、を保護していくというときに、やはり、海外流出をさせないこともそうですし、万が一海外に出てしまったときにそこでちゃんと権利を行使できるような体制を、個人の方や中小の企業のをされている方々がどこまでできるのかというと、やや実効性を担保するための配慮といいますか取り組みも必要かと思っておりまして、そこについて、現状、今回この改正でありがたいとおっしゃられていたと思うんですが、そこへの手当てについても見込みとして十分だとお考えかどうかをお伺いしたいと思います。
- 油木大樹 一般社団法人日本種苗協会会長 株式会社武蔵野種苗園代表取締役社長お答えいたします。従来ですと、個人ので有望品種がありますと、我々メーカーとある程度タイアップをして、両者合意の下でをしたりしている場合がございました。昨今は個人の方々もいろいろなをされておりまして、今般のようなを管理するような組織ができますと、ご自分のがそこでできたり、いろいろ簡素化がされると思います。我々会社でも、大手の方はそれを自前でできますけれども、やはり、中小・それと品目が絞られている会社ですね、たとえばキュウリだけやっている、スイカだけやっているような会社が中小でありますので、そういう会社にとっては、の後の権の保護については、そういう組織があると大変助かるというふうに思っております。
- 林拓海ありがとうございます。従来と比較して、そういった機関が新設されるとなれば、個人でも中小でも助かる部分があるのではないかというご意見だったかと思います。 ここは、実際に新設されてどういった運用がなされていくのかというところで、運用上の実効性の担保がなされることをしっかり見ていく必要があると考えておりますので、そこもしっかりとやっていきたいと思います。 油木にまたちょっと別の質問をお伺いしたいんですが、本日の質問の中でについて度々触れられていたかと思っておりまして、ここがもう少し活用できるようになるといいのではないかというご意見だと拝察しています。 これは、現状だと規制のところもあるというお話だったかと思うんですが、そこについて、がもっとできるとこういうことができるんだですとか、そういったところを教えていただけますでしょうか。
- 油木大樹 一般社団法人日本種苗協会会長 株式会社武蔵野種苗園代表取締役社長先生おっしゃるとおりに、とはまったく違う技術でございます。 というのは、過去、我々がをしてきて、長年かけてたとえば一つの遺伝子を欠落させていくというようなことが短時間でできる。というのは、その植物体が本来持っていないものが入りますので痕跡が残ります。我々はその痕跡を見て、これはだなというのは分かりますけれども、我々今をしている、長い年月をかけて一つの遺伝子を替えていくような、自然の中で起こり得ることを短時間でやるのがでございます。 それによってどういうことが起きるかというと、短時間でができる。やはり、今まで10年かかっていったものが、物によっては3年、4年で仕上がっていくというメリットがございます。それによって、我々が体感する以上に進んでおります今の気象変動に対して対応できる。 ただ、やはり消費者の方は、まだとの区別がついていない消費者の方が大変多うございますので、そこら辺の違いを消費者の方々に少しでも分かっていただける活動を政府としてやっていただけると我々としては大変助かるということでございます。
- 林拓海ありがとうございます。10年から15年かかるというところの課題が明確にある中で、それが3、4年で済むということになれば、これは極めて大きいことではあると思うんですけれども、規制されている理由のところも含めて、技術のところも含めて、私もそこについては知見を深めていきたいなと思いました。 海外に流出することを守ることですとか、今回の、の開発促進も含めて何ができるかというところにしっかり取り組んでいきたいと思います。 両、ありがとうございました。これで私のを終わります。