2026年7月15日·衆議院·委員会·外務委員会
【全文】衆議院 外務委員会 質疑/宇佐美登(2026年7月15日)の要約
宇佐美登議員が衆議院外務委員会で日豪の量子技術協力について質疑をしました。
チームみらいの宇佐美登議員が、衆議院外務委員会で日本とオーストラリアの量子技術協力について質問しました。両国が友好協力条約を結んでから50年という節目に、最先端技術での連携強化を求める内容です。
どんな話?
宇佐美議員は、オーストラリアが量子コンピューター(従来の「0か1」のコンピューターとは仕組みが違い、超高速の計算ができるとされる次世代コンピューター)の開発で急速に力をつけていることを紹介しました。
- 世界最大級の量子コンピューター企業が、ブリスベンで約1,000億円規模の実用機の建設に着工
- グリフィス大学でも新しい検証実験室が開設
- 2025年5月の日豪共同宣言で「AI・量子・バイオ技術の開発を加速する」と明記されたことを踏まえ、共同研究や人材交流の進み具合と今後の計画を質問
なぜ安全保障に関わるの?
量子コンピューターは、暗号を解読する能力が従来のコンピューターを大きく上回ると考えられており、防衛・安全保障の面でも重要な技術です。
宇佐美議員は、衛星を使った量子鍵配送(QKD)(盗み見されない暗号通信を実現する仕組み)にも言及。中国やヨーロッパが実用化を先行させる中、南半球に地上局を持つオーストラリアとの連携を提案しました。
政府はどう答えた?
- 内閣府の担当者:慶応大学や東京大学、理化学研究所などがすでにオーストラリアの研究機関と共同研究を実施。産業技術総合研究所とオーストラリアの研究機関の協力覚書、富士通とオーストラリア国立大学の連携など、産業化に向けた動きも紹介しました。
- 総務省の担当者:2029年度に量子鍵配送用の衛星を打ち上げる予定。日豪間の具体的な地上局連携はまだないものの、今後検討していく考えを示しました。
- 茂木外務大臣:日豪共同宣言をきっかけに、今後もさまざまな外交の機会を通じて量子分野での協力を深めていきたいと答弁しました。
これからどうなる?
量子技術は経済安全保障の重要分野として位置づけられており、日豪間の共同研究や人材交流はさらに進む見通しです。衛星を使った量子暗号通信も2029年度の打ち上げに向けて開発が進んでおり、オーストラリアとの地上局連携が今後の検討課題として注目されます。