2026年4月9日·衆議院·委員会·農林水産委員会
【全文】衆議院 農林水産委員会 質疑/林拓海(2026年4月9日)の要約
会話形式(原文ベース)
- 林拓海チームみらいの林拓海です。質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。 私は、前回、の、特に新規食品に対する規制について、我が国が先導して国際的なルール作りをすることで、その新規食品について我が国の利として進めていきたい、そういった趣旨で質問をさせていただきました。今回は、日本の産業の課題と今後の成長戦略についてお聞きいたします。 高市政権が重点投資対象とするのうちの一つとして掲げるの中で、先行して検討を進めている製品・技術等として、とが挙げられています。そのうち、今回は特にについてお聞きいたします。 は、畑の土で植物を育てるのではなく、建物の中で計画的に作るシステムのことですが、その中には、太陽光を一切使わない完全人工光型のもございます。近年のLED技術の進化やAIによる自動化技術の向上により、新たな産業として非常に注目をされています。 密閉された空間になるので、気象災害に左右されず、365日、一定の収量を確保できる。また、虫が入りにくい、あるいは入らないので、農薬が不要になったり、工場さえ建てられれば、どこでも植物を収穫できるという新しい技術でございます。 これはの一つとして入っているということなんですが、政府として、このを成長戦略の中でどのように位置づけているのか、お聞きいたします。
- 鈴木農林水産大臣お答え申し上げます。昨年11月に設置されたにおいて、官民投資を促進すべき戦略分野の一つにが位置づけられたところでありまして、それも踏まえて、昨年末に、私が座長となるを立ち上げをし、今、さまざまな関係者の皆さんが集まって議論を重ねているところであります。 本において、なんですけれども、世界が人口が増えるし、気候変動で結構気候が振れていくということで、世界の食をめぐる社会課題に対応するために、日本の先端技術の粋の詰まった世界に打って出られる領域の勝ち筋を見極めた上で、稼げる農林水産業の創出、の確保にというのが資するものではないかというふうに考えているところであります。 今、林さんからもお話があったとおりで、は、気候変動の影響に左右されませんし、また、災害が起こりづらい場所に立地をすることも可能です。もちろん、何でもかんでも作れるというわけではないですが、安定的な食料生産が一部の品目では可能でありますし、また、我が国が世界市場をリードすることが可能な技術や、ビジネスとして運営・継続させてきた実績という強みも有する分野であるというふうに考えておりますので、今、集中的にこの議論を進めているところであります。
- 林拓海ありがとうございます。我が国の技術でまさにを進めていく利があるというところもご説明いただいたかと思っておりまして、私自身も、こういった新しい技術分野にチャレンジしていくことで、まさにこういったところで日本として一番進んでいるんだというような技術をつくり上げていくというところも進めていきたいと考えております。 それでは、、まさにこれから力強く進めていくということで、の一つになっているかと思いますが、この目玉政策を花開かせるための前提として、現状、国内で主にどのような品目のが稼働し、どの程度の市場規模を得ているのか、お伺いいたします。
- 堺田技術総括審議官お答えいたします。民間のレポートのデータになりますが、日本のでは、栽培品目の大部分をレタス類が占めております。2023年度の市場規模は210億円と推計されているところでございます。
- 林拓海先ほど大臣もおっしゃっていただいたかと思いますが、は何でも作れるという現状ではなく、葉物類、主にレタスがで生産される植物のほとんどであるという現状をお伺いできたかなと思います。この現状をお伺いした上で、目標について伺います。政府として、国内外の市場シェアのうち3割を2040年に獲得するという目標を立てているかと思いますが、この目標について具体的に教えてください。
- 堺田技術総括審議官お答えいたします。こちらも、まず実態として、民間レポートを基にした推計になりますが、2023年にで生産されるレタス類等の葉菜類の出荷額でございますけれども、日本は、国内外の市場を合わせて約2割のシェアを占めていると考えられるところでございます。 今後でございますが、葉菜類につきましては、我が国の強みを生かして国内外の展開を進めることにより、特に世界市場のシェアを拡大する、それから、現時点で市場が確立されていない果菜類、あるいは漢方原料なども有力な品目かと思いますけれども、こういったものにつきましては、量産化技術の確立を進め、世界市場の一角を取る、こういうことで、双方を合わせた全体で国内外の市場の3割獲得を目指してまいりたい、このような考えを位置づけているところでございます。
- 林拓海現状が2割であって、3割を目指すと。あと、今、レタスを主として、葉菜類を主として栽培しているということだったんですが、これをさらに広げていく、別の品目についてもで生産できるようにしていくということを目指しているとおしゃっていただいたかと思います。ぜひ達成していきたいと私も思う一方で、やはりそこに至る具体的なが必要不可欠だと考えています。 その上で、さらに現状について深掘ると、一般社団法人日本施設園芸協会によると、人工光型のは、光熱費の高さなどが要因で約半数が赤字とされているそうです。これを見ると、事業者が主体になって次々とを立ち上げていって進めていこう、それをもって市場シェアがさらに高まっていき、あるいは、ほかの品目も次々研究開発なり、実際に栽培できるようになっていくというところに向かっていくことがなかなか難しいという素朴な感覚を持つのですが、現状から目標達成に向けてどのような課題があると認識しているのか、教えてください。
- 堺田技術総括審議官お答えいたします。の課題についての認識でございますけれども、現在のところ、では、委員ご指摘のように、光熱費等のランニングコストが高いことに加えまして、先ほど来ご説明しておりますとおり、商業栽培品目は、現状、葉菜類等に限定されているということ、それから、やはり施設整備費の回収に長期間を要することなど、収益性・事業性の向上の観点で改善すべき課題があるというふうに考えているところでございます。
- 林拓海まさに施設設備費など運営費、また建築費なども含めて非常にコストがかかる、ランニングコストがかかるというところかなと思います。では、こういったランニングコストの関係から、まさに今おっしゃっていただいたとおり、採算事業化するまでに一定の期間が必要ということなのですが、現状、の整備や運営を推進して国内外の3割シェアを獲得するというところに向けて、どのような支援メニューを用意しているのか、また用意している支援メニューがあったとしたら、それはに特化したものなのかをお伺いいたします。
- 堺田技術総括審議官お答えいたします。現時点におきまして、に取り組む事業者だけに特化した支援メニューはございませんが、施設の整備に活用できる支援として、産地生産基盤パワーアップ事業や強い農業づくり総合支援交付金、またの環境制御等の研究開発・実証の支援として、大規模技術実証支援事業、またを含むを活用した新商品・サービスの実証への支援として、ビジネスを措置しているところでございます。
- 林拓海既存のさまざまな支援メニューの中でにチャレンジしようという事業者の方も、そういった既存のメニューを使ってやっていこうということを前提とされているようにお聞きしたんですが、は、先ほどおっしゃっていただいたように、建築費、またランニングコストも含めて、かなり費用も含めてかかってくるものになるという中で、技術的には我が国に利がある、そういった領域でもあるというところで、どうやったらこの目標を達成していき、さらに、国際的にもという技術を展開というか、売っていくというか、そういったことにもつながっていくようなところに向けて、やはり明確な目標達成までのを敷くことも含めて、既存の赤字とされている事業者の方々がしっかり黒字に転換していくような、そういったメニューも含めて、目標達成まで明確なとまた方針の策定が望まれると思うんですが、いかがでしょうか。
- 広瀬大臣政務官お答えいたします。は、先ほど来出ているように、多くの課題、さまざまな課題があります。操業に掛かる費用だとか、初期の投資に掛かる回収の年数だとか、葉物類だけなのかどうなのか、この後、いろいろ課題を乗り越えなければなりません。 の課題を解決して稼ぎの柱としていくべく、今という話をしていましたけれども、いろいろなプレーヤーがいる中で、たとえば、大きく言うと、の開発、供給や工場運営を行う民間企業の方々、栽培技術や品種開発等のに共通する課題の解決に向けた基盤技術の開発を行う農研機構等の研究機関の方々、それから企業等の取り組みへの支援や環境整備を行う農林水産省といったこうした主だったプレーヤーがそれぞれの役割を果たしながら、官民を挙げて取り組んでいくことが必要であろうと考えております。 等での議論をこれからまだまだ深めていって、勝ち筋をしっかりと見極めた上で、戦略的な官民投資促進策を検討して、の精緻化を、深掘りをしていきたいと考えているところです。
- 林拓海ぜひの策定までお願いできますと幸いです。 このは日本の強みを生かせる領域だと考えておりまして、国際的な競争を勝ち抜くための重要な戦略的分野であると思っています。先ほど私も課題について触れさせていただいて、政務官のほうからも課題について触れていただいたんですが、課題があるから駄目というよりも、やはりそれをどうやって乗り越えていくかということで、これをどうやって我が国の一つの強い産業にしていく、そういった意気込みでやっていけたらな思っているんです。 最後に大臣に、が軌道に乗れば、私も東北選出でありますし、大臣のご地元の山形のような雪国であっても、365日、新鮮な食料を国民に届けることができる。まさにどこに建築したとしても安定的に食料を生み出すことができるというような技術になっております。 しかし、現状は、光熱費の高騰などで約半数が赤字という厳しい現実にあるのも事実である。このを、単なる実証実験ではなく、日本のを支える重要な産業として、省庁の枠を超えて大臣自らが先頭に立って推進していくという決意をお伺いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
- 鈴木農林水産大臣林先生にぜひ理解いただきたいのは、今、赤字の企業が確かに多いというか、あるんですけれども、この状況下においても黒字のもあるわけですね。これは何でかといったら、要するに、電気代が、もちろん上がり切っちゃうと、なかなかどこも採算は厳しいということになりますが、今の状況であったとしても赤字と黒字はどういう差があるかといったら、同じ単位面積当たりでどのぐらい収穫がちゃんと取れているか、そして、それを価値に変えることができているか、できるかできないかでその境目があるわけですので、そこをぜひこれから我々は、どういったモデルだったらちゃんとこれが黒字化をするのかということを考えなければならないと思っています。 総理も、日本が世界最先端のテクノロジーを有している分野であって、海外にも展開することで日本に富を呼び込むことができる、はそういうことだというふうにおっしゃっていますし、私自身も同様の考えです。ただ、思い切った投資をしないと前に進みませんので、これから官民の思い切った投資と挑戦、これをしていかなければならないと思いますし、その結果として、食の分野で日本は世界に貢献することができるんだ、そんな国をつくっていきたいというふうに思います。 そして、そのためにこのを真に実効性あるものにすべく、精力的に検討を進めて、またをめぐる世界的な課題解決に貢献をしてまいりたいと考えております。
- 林拓海ありがとうございます。今おっしゃっていただいたのは、まさにレタスに、葉菜類が大半を占めるというところにも触れていただいたと思っていて、まさにほかの品目でも栽培できるようになることで、今おっしゃっていただいたような価格、黒字化していけるようにもなるであったり、あるいは生産性を上げるであったりが可能になっていくというのは私も理解しておりますので、そこの技術開発等も含めて前に進めていく、そしてを設定していくということをお願い申し上げまして、時間になりましたので、私の質問を終わります。ありがとうございました。