2026年4月22日·衆議院·委員会·内閣委員会
【全文】衆議院 内閣委員会 質疑/幹事長・高山聡史(2026年4月22日)の要約
会話形式(原文ベース)
- 高山聡史チームみらいの高山聡史です。この時間は、まず、の実効性を支える技術と人材への継続的な投資という観点で伺います。 すでに本委員会での政府からのごでもたびたびありますが、現代のというものは、人的な情報、に加えて、AIによる大規模データ解析やの活用を組み合わせて初めて政策判断に資する価値が満たされるものと承知をしております。同盟国、の領域での技術投資の規模、あるいは技術人材プールの厚みなど、各国の動きを見ても、これらの必要性は明らかなものだと思います。 この点に関連して、本日午前中のにおいても、から、に幹部クラスを含む技術系のチームを組成することも検討という前向きなごがございました。これは、我が国の機能強化に向けて大変重要な認識をお示しいただいたものと受け止めております。 その上で、省庁横断的なAI解析基盤であったり、(Open Source Intelligence:一般に公開されている有益なデータを収集・分析する)機能に対して継続的な投資をどのようにやっていくか、また、それを担う技術系職員の厚みを中長期的にどう増していくかということについて、政府の具体的な認識をお伺いできますでしょうか。
- 岡内閣審議官委員ご指摘のとおり、現在は、極めて膨大で日々大量に更新される世界中の情報がインターネットを用いて容易に入手できる時代となっておりますし、また、言語の壁もネット上では容易に越えられるようになっているというふうに理解をしております。 こうしたを衛星情報やヒューミント(人間を媒介とした諜報活動)といった秘密情報と併せて総合的に整理、分析する機能がの水準向上のための一つの鍵となっております。先ほども述べたとおり、データが大量であることと外国語の情報が多いことを踏まえますと、AIを用いた自動解析の助けを得ることが不可欠であるというふうに言えまして、そのためのツールの開発や運用というのは、新設されるにおきまして、先端技術を有する民間企業の助けも借りながらしっかりと進めたいというふうな考えでおります。 また、人材の面で申しますと、たとえば、の性能が数か月ごとに大幅に更新されるなど、この分野の技術革新のスピードがすさまじく、ツールやシステムの開発や導入に加えて、継続的な更新ないしは最新状態の維持という観点からも、技術的人材を中心とする体制の確保というのは極めて重要であるというふうに考えており、何とか確保したいというふうに思っております。 希少人材を民間企業と取り合う形になるため、政府全体の見方としましては、まずは、国全体の理系人材あるいは系人材の拡大育成策というのがまずあって、その上で、私ども政府の情報部門における人材確保というのも、そうした中長期的視点に立って推進してまいる所存でありまして、採用活動についても力を入れていきたいと考えております。
- 高山聡史ありがとうございます。希少人材の取り合いであるという認識は、以前のでもいただいていたかと思いますが、まさに希少人材であるからこそ、できる打ち手はとにかくやり尽くしていただいて、国民の安全と国益を守るために必要なことであるという認識の下で前向きなお取り組みをお願いしたいと思います。 続いて、およびの活動に対する評価の枠組みについて伺います。 本日のでも、評価であるとか検証の重要性について、外務大臣、防衛大臣からもそれぞれごいただいたわけですが、情報部門に対する評価を実効的なものとするためには、まず大前提として、評価の素材となるデータが日常の業務プロセスの中できちんと継続的に蓄積をされていくことが不可欠だと思います。 そこで、伺います。、の活動に対する評価の枠組みを実効的なものとするために、政策部門による事後評価を支える情報、またプロセス全体の評価を支える記録などを継続的に蓄積していく仕組みをどう設計し運用していく構想か、政府の認識を伺います。
- 岡内閣審議官まず、基本的な部分について申し上げますと、またはにおける意思決定に係る記録や作成、使用した分析資料などにつきましては、他の行政機関と同様に、公文書管理法および関連する法令に従い、可能な範囲で記録を作成して適切に管理することで、後年における検証に必要なデータを蓄積してまいります。 他方、が完成に至るまでには、さまざまなソースに触れて複雑な工程をたどることも多く、そのプロセスを、最終成果物とは別に、わかりやすく記録を毎回しておくというのは、必ずしも容易ではありません。 けれども、素材としての個別の重要情報や中間的成果物を公文書として残しておくことも考えられますし、特にの高い情報につきましては、や公文書管理法に基づきまして、別途の文書が作成され、厳格に管理されることが定まっておりますので、素材データの蓄積という点では、秘匿度の高いものほど着実に管理される。他方で、その時々に分析官が確認し参照するようなというのはすべて管理しきれるかというと、必ずしもそうではないというふうに考えております。 また、からの評価というお話がございましたけれども、おっしゃるとおり、私ども情報部門の活動を日々評価するのはである政策部門でございます。そうしたことから、政策部門からの、先ほど申し上げた表現をもう一度使いますと、有用であったとか、有用でなかった、ここが不足していたといった評価につきましても、このの評価も必要に応じて記録することによりまして、の始点から終点までを何とかたどることができるようにすることができるのではないかというふうに思っていまして、これらは自らの検証にも有用ですし、また部外による検証にも有用ですし、直近の政策サイドのような部外からの評価にも有用ですし、冒頭申し上げたように、後年における検証という点でもまた有用ということでございまして、これを使いやすく管理しやすい形でデータを蓄積していく、その方法につきましては、しっかりと検討してまいりたいと考えております。
- 高山聡史ありがとうございます。あらためて、プロダクトだけではなく、プロセスに関しても公文書としてしっかりとした記録、保存の対象になる、そして、そういった認識で進めていただいているということ、大変重要な認識の確認であったと思いますし、また、おっしゃっていただいたとおり、この記録ということは必ずしも容易なことではないというのは、私も、民間企業においても、機密レベルの高いプロジェクトにおいて情報がどう管理されるかということを想像すると、想像が湧くところではございますが、同時に、しっかりと統制の利いた組織がそういった情報をしっかり残しているというプロジェクトに際したこともございますので、ぜひやっていただきたいなと思います。 続いて、橋本先生ほかご提出の法案について、提出者に伺いたいと思います。まず冒頭、橋本先生の午前中のにもございました、今の個別の機関が必ずしも十全たるものではないのではないかという問題意識は、私としても共有するところでございます。足下の国内外の情勢も踏まえつつ、我が国のをどのように適切に強化をしていくか、そういった目線でのご質問ができればと存じます。 その上で、こうした問題意識を共有する立場から、提出者に伺います。まず1点目、立法趣旨について。政府提出のが組織設置法という形を取ることに対して、として、理念、基本方針、推進体制など幅広く規律するものを取られようとしている背景について、お聞かせください。 そして、まとめてお願いいたします。2点目、このでなければ解決をしない制度的課題について、我が国の機能強化のために制度的に必要な中核的要素が何であるかというところについて、お考えを伺います。 そして3点目、提出者が目指す機能の強化、を国家としてどのように実効的に回していくのかについて、その構想を伺いたいと思います。
- 橋本議員ご質問ありがとうございます。本法は、ご指摘のように、であると同時に、基本的な理念を定めた基本法的性格をもつ立法でもあります。我が党としては、我が国のを抜本的に強化する必要があると考え、態勢整備の全体像をプログラム規定といたしました。 これは我が国で初めてを定義したものでもありますけれども、この強化のための議論を進めるためには、まず、この全体像を国民の皆さんに示して、国民の理解を得ながら建設的な議論を進める必要があると考えたからであります。 設置法がステップワンで、この、法がステップツーというふうに言う方もいらっしゃいますけれども、国民のに関する適切な理解を得るという観点からは、これはステップゼロともいうべき内容であると考えております。 設置法は、司令塔としての組織の設置法となっておりますけれども、法では、態勢整備ということで、行政機関の整備ということもうたっております。まさに、この法で示した論点というのも、こういったの内容もカバーしているものと考えております。 加えて、機能強化のための中核的要素についてお尋ねがありました。我が党では、態勢の整備において特に重要となる要素として、三本柱、国民の自由と人権の尊重、国家の存立と主権の防衛、の最前線に立つ者の保護というものを議論の三本柱として設定いたしました。 この三本柱の具体的内容を申し上げますと、第一に、日本国憲法が保障する基本的人権の尊重を制度として明確的に位置づけ、の目的は、国民の自由や人権、そしてその根底となる民主主義を守ることにあって、いやしくも公権力による監視や権限の濫用があってはならぬというところを明確に定め、そのための仕組みを構築するところにあります。 第二に、が国家の存立に関わる重要な課題であるとの認識の下、我が国の情報基盤を整備し、不当な情報活動や影響力工作による悪影響を排除する体制を強化することにあります。これは、スパイを逮捕すればよいというような法執行的措置、司法的措置を過度に重んずる言説から距離を取って、の一部開示であるだとか、エージェントに関する情報の透明化、こういった他国でも一般的に見られるような措置も含めて、総合的にを強化していくべきだ、安全保障のために確かにしていくべきだという含意もあるものであります。 第三に、活動に従事する現場の方々の安全と名誉、そして職務の継続性を確保するための仕組みを整えること。これらが三本柱でございます。 また、実効性のための構想についてもお尋ねがありました。まず、実効性ある形での態勢の構築に必要な要素として、第一に、民主主義国家である我が国において、機関は、国民の信頼なくしてその正当性を維持できない、そして、実際に適切に活動することができないというところにあります。国民の信頼を得ながら実効性ある機能の強化を行うに当たり重要となるのが、、政治的中立、そして教訓、この3点であると考えています。 具体的には、国会報告や、その内容の公表を含めた国会による、時の政権の意向に左右されない機関の政治的中立の担保のほか、過去の事例の検証、たとえば、の活用に政治が失敗した事例である、北朝鮮による拉致であるだとか、専門的知見の欠如、組織文化の腐敗が不適切な判断を招いたをめぐる冤罪事件の事例を教訓とし、第三者によるレビューを行い、組織の透明化と専門性の確保を徹底する必要があると考えております。 また、外国の不当な影響力の行使を防止するための透明化や偽情報対策などの施策、を専ら行う機関の創設、手法の拡充、関係者の安全および適切な処遇の確保、名誉の尊重といった施策も大変重要であると考えております。これらはすべて、法に定めているものになります。
- 高山聡史ありがとうございます。今いただいたごに触れましても、大変思いを持ってご提出いただいたんだなというところ、共感するところも多くございました。 今おっしゃっていただいた、これがステップゼロに当たるのか、ステップツーに当たるのかというところ、両方の観点があるかと思いますが、少なくとも、と比べてスコープが広いというか、要素が多いものであるかなと思います。その上で、私としても、共感する部分と、さらに議論を深めたい部分、両方ございますので、少しこの時間、限られているというところで、また別の場でもいろいろと議論させていただきたいと思います。 私からの今回の本法案のとしては、最後に、我が国の機能強化をどのように実現していくかについて、に伺いたいと思います。 本委員会、そしてでのを経て、私の中でも明確になった認識がございます。それは、現代のというものに対して、総合調整の必要性でございまして、一つには、まさに本法案が必要とされる理由である、各省に分散する情報機能を束ねる省庁横断のです。 しかし、これに加えて、もう一つ、技術基盤や技術リーダーシップの総合調整、すなわち、AI等を用いた分析などの整備と、それを継続的に進化させていく技術リーダーシップの調整、これも大変重要なのではないかと考えます。この二つは、現代のを駆動する、ある意味、車の両輪とも言えるようなもので、どちらかを欠いても十分には機能しないものではないかと個人的には考えます。 そこで、に伺います。、が有するを支える技術基盤の整備とその継続的な進化を、政府が、誰がどのように主導していく構想となりますでしょうか。のご認識と意気込みをお伺いいたします。
- 木原官房長官我が国のコミュニティーの各機関やその司令塔組織が備えるべき技術基盤の在り方というのは、委員は「継続的な進化」というふうに表現をされましたけれども、そういった要素も含めて、総理をトップとするにおいて調査審議する事項となり得るものと考えられます。 誰がこれからリードしていくかと問われれば、またはという新組織がそうであるという答えになるわけですが、問題は、専門的または技術的な見地からそれを誰が支えるかということであり、これは午前中の審議でも、委員もまたごもされましたけれども、内に、情報システムや分析ツール等の開発の企画やまたは運用を担当する技術系職員を中心としたチームを置くということは一案であると、あらためて申し上げておきます。 他方で、政府内の知識だけでは昨今の技術革新のスピードに追いつけない場合もあるかと思いますから、優れた技術を有する民間事業者の助力を得るということもまた不可欠であると考えており、安全保障分野と並び、情報分野においても官民協力の取り組みというのを確立していきたいと考えております。
- 高山聡史ありがとうございます。このの設置後、総理、がしっかりリーダーシップを発揮していただき、そして技術的にも必要な取り組みがさらに前に進むことを期待いたしまして、私の質問を終わります。